Climateprediction.net プロジェクトとは


Climateprediction.net は1999年にMyles Allenによって提唱され、2004年8月にBOINCにオープンした、現在唯一稼働している気象系のBOINCプロジェクトである。
「最新式の気象モデルによる気象推測を研究する」ために1950年からの気象データを用いた計算タスクをBOINCから配布している。

気象研究の計算資源としては海洋研究開発機構の地球シミュレータが有名だが、計算時間は短いものの順番待ちで結果的に時間がかかるうえにお金も高い。よってBOINCを使用しても時間的なディスアドバンテージもたいしてなく、金銭的もパフォーマンスもいいらしい。[要出典]もちろんそのコストは世界中のボランティアが負担してくれているわけだが()

それでこのプロジェクト、タスクが非常に重く要求スペックも他のプロジェクトに比べて高い。何十時間もの計算時間が必要な場合もある。
そんなマゾ仕様のプロジェクトではあるが、ささやかながら付属のグラフィックが地味に楽しい。計算中の地球の気象状態の変化を3Dで見て遊ぶことができる。


左上から1951年の大気の状態、雨量、右下から 気温、気圧
これらをキーワンタッチで変化させられる。ついでに一時停止したり、ドラッグして回転させたりとなかなか遊べるのだ。

気象という少々ニッチな分野のせいか、日本語のサイトが無いせいか、日本からの参加者は約2,500人と少ない。(BOINC stats/BAM! より 2013/2/1現在)
ちなみにSETI@Homeは35,000人、WorldCommunityGridは20,000人ほどが参加している。
今後は週報やTwitterとともに、本家サイトの翻訳をしたりして日本人としてプロジェクトに貢献したい。参加者、増えるといいなあ。







AliceRaker :
主にtwitter上に生息している理系大学生です。空とコンピュータが好き。詳しくは Profile

Copyright © / 配列どっとはっく

Template by : Urang-kurai / powered by :blogger